続・OASYS JISキーボード〔KB-621〕物語

　私のKB-621は、購入当初から実行キーのバネがやたらと軽くて、不本意な時に指が触れて確定してしまう不具合があり全く使い物にならなかった為、最近までずっと押入れの中でした。OASYS V7添付のキーボードドライバがV5のものより新しくなっていたので、Win98（Sec.Editionではない）上でのスタンバイからの復帰後に右上のOASYS専用機能キー群が全く効かなくなる点が改善されたかどうか、動作確認の為に取り出してみました。


　結果、デバイスマネージャから標準の「106(A01)日本語キーボード(Ctrl+英数)」を一度外す事により、OASYS V7上で右上OASYS専用機能キー群が、スタンバイ前後に関係なく使える様になりました。又、一度デバイスから外してWin98を再起動し、OASYS専用機能キー群が有効な状態でしばらく使用（Win98の再起動を数回）していく内に、このデバイスを復帰させても問題なく使える様になりました。

　尚、c:\config.sys の記述は以下の様になっています。

---Cut ------8<------Cut ------8<------Cut ------8<---
device=C:\WINDOWS\himem.sys
device=C:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM
devicehigh=C:\WINDOWS\biling.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\jfont.sys /p=C:\WINDOWS
devicehigh=C:\WINDOWS\jdisp.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\jkeyb.sys /106 C:\WINDOWS\jkeybrd.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\kkcfunc.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\COMMAND\ansi.sys
device=C:\WINDOWS\system\csmapper.sys
device=C:\WINDOWS\system\carddrv.exe /slot=2
---Cut ------8<------Cut ------8<------Cut ------8<---

　標準の「106(A01)日本語〜〜」デバイスを使用可，不可（〜Win98再起動）のどちらでも6行目の記述は現状では変わりません。ちなみに10行目はノートパソコン等の PCMCIAソケット（PCカードスロット）で SRAMカードを使用する為のお約束の追加記述です。

　又、以下の環境でも同時に使用可能でした。

・ 親指ひゅんＱ−OYAOYAQ.EXE(04-28), OYALIBQ.DLL(04-28)を常駐
・ PS/2互換マウスポートを使用不可（フラットポイントを無効,USBマウス使用）


　ところで、以前実行キーをバラした際には、メインのスプリングが弱いのだろうと思っていたのですが、今回、たまたま空白キーもバラしてみた所、とんでもない事に気付きました。空白キーと実行キーには他のキーにはないガイド（保持強化部品）があり、そこにもスプリングが付いているのが本来正しいのでした（テンキー部の「＋キー」と「改行キー」にも一応はあるがこちらにはスプリングは不要）。見ると私のKB-621の実行キーのガイドにはスプリングが付いていない。これは購入時からという事になります。

↑左側のガイドにスプリングが仕込んである[SPキー]	↑両側のガイド共に寝てしまっている。［実行キー］

　ＧＷ突入という事でサービスセンターに持っていく気にもなれず、自分で調整しました（改造と言わない所がミソ(^^;）。初代ＬＸの実行キーのスプリングを、KB-621の実行キーのメインスプリングの同軸上に移植しました。キーの固さは丁度良くなったのですが、そのままではちと接触不良気味になります。そこで、追加移植したスプリングが、最小に縮んだ際の厚み分のスペーサをキートップ裏との間に挟む事で対処。任意サイズのスプリングワッシャーを用いました。結果、接触不良は全面解決、キータッチもしなやかさ（強いけど柔らかい）が備わっていい感じです。これで使えない KB-621から一転して最強のお宝にリフレッシュという事に相成りました。尚、一部で要加工(^^;箇所がありました（以下の画像参照）。

メインスプリングの四角いプラスチック部品の外側を その高さだけ残して切削（ちぎれちゃったとも言う）。

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著作権情報 : 自宅の悟浄七段
最終更新日 : 2000/12/31.